2012年6月17日日曜日

自信と愛国心

マレーシア来て、そろそろ2カ月になるけど、日本から出てみて、改めて日本のよさを感じることが多い。日本っていいなぁ、すごいなぁとただ純粋に自国を誇りに思える。これが愛国心かな。それが留学の良いところのひとつだと思う。

マレーシア人ではないのは色の白さで分かるんだろうけど、いつも「Korean? Chinese?」と聞かれ、「JAPANESE」と言ったらI like Japanと声高らかに 反応してくれる。

ONE PIECE のルフィやゾロがいかに強くかっこいいか、蛍の墓を見て感動し涙したとマンガ、アニメの素晴らしさを日本人以上に語ってくれる。寿司やしゃぶしゃぶといった日本食をあげて、日本食最高と回転寿司に連れて行かれる。現地の寿司は、もちろん日本では見ないようなネタがいっぱいあってそれはそれでおもしろいけど、寿司と言っていいのか悩む。

 

昨日の授業ではどの国に住みたいか、という話になったけど、多くのクラスメートが日本と答えていた。安全で、綺麗で清潔、交通の便もよく、時間に正確。世界的には当たり前じゃないと理解してるつもりでも、日本にいればそれらは当たり前のことで、その環境に慣れてしまっていたのだと、日本を離れてわかる。いかに恵まれた素晴らしい環境で、多くの人が憧れる国であるかを知る。

同年代にはアニメとか寿司を絶賛する反応が多いけど、洗濯屋のおじちゃんや、掃除のおばちゃん、タクシー運転手のおじいちゃんたちなど、私から見ておじちゃんおばちゃん世代の40、50歳代はI like JAPANESEと答える。日本人が好きだと言われること、これが一番嬉しい。

おじちゃんたちの知り合いだったり、前の会社の上司だったり、はたまた父親の知り合いだったりどこかの繋がりに日本人がいて、その日本人がとても親切で優しくて、素敵だったと思い出話として話してくれる。

お世辞かもしれないし、嘘かもしれないけどそれでもやっぱり嬉しいなぁ。


日本のパスポートの威力がすごいとよく聞くけど、日本人がいかに信頼されているかを物語るものだと思う。日本人としての信頼は、先人の方々が築いたもので、その信頼があるから今こうやって他国で守られながら生活できているのだと実感。日本国という大きな組織としての信頼だけでなく、ひとりひとり日本人が少しずつ行った行動や活動が根ざしているんだなぁと、おじちゃんたちの反応を見て思う。

日本人て言った後の反応ってすごく良くなる(笑)お金持ちというイメージあって、チップ欲しさだったり物珍しさだったり、あるかもしれないけど、それでも、優しくされると嬉しいよね~大学には日本人少なくて珍しいからすぐ覚えてくれるし。

学校では日本人として誇りに思うことや自国を愛することをあまり教えてくれなくて、戦争での侵略や殺戮にばかり目が行き、日本を、日本人であることを自虐的にとらえてしまうような気がする。だけど、日本人が思ってる以上に、日本は愛されて、尊敬され、憧れられているということを知ってほしいの。

「いまの日本人に欠けているのは自信と愛国心です。日本が「愛国心」という言葉に過敏になる理由は、私にもわかります。確かに、過去に犯した多くの過ちを認める用意と意思は持たなければならない。しかし半世紀以上も前の行動に縛られ、恒常的に罪の意識を感じる必要があるのでしょうか。(中略)そもそも、軍国主義と愛国心はまったく別のものです。決して悪いことではありません。愛国主義は国が困難を乗り越える上で大きな助けとなりますが、祖国を守ることはどんな国家にとっても重要なことでしょう。」

「皆さんには勤勉であるという日本人の素質が根付いているのだから、他国の言いなりになるのではなく、自分の考えで行動してほしい。そして自信を取り戻し、日本人であることに誇りを持ってもらいたいと思うのです。」






―マハティール・モハマド(81~03年マレーシア首相)
加藤暁子 訳 「立ちあがれ日本人」






一昨日学校で、自分のルーツを調べ、それをまとめた本を書かれたインド系と華人のハーフの方の講演会があった。その本を説明する講演の中には、戦時中日本軍に怯えた祖父母の話がたくさん含まれてたし(むしろそれしか言ってなかったのではないかと思えるほど)、クラスメートの中には日本人学生がくるまで、「私日本大嫌い」て言ってた中国人もいて、過去を意識することも多い。だけど、過去や他国の主張に捕らわれてばかりでなく、それ以上に勤勉さだったり、テクノロジーだったり、クリエイティビティだったり(日本のマンガ家は天才だと言われる)誇りに思えるものがあることに気づくべきだと思った。アニメ・マンガやコスプレ、寿司やラーメンなど日本文化は浸透している。クール・ジャパン戦略はアニメ・マンガを推して、一部ウケしかしないのではとも思ったけど、誰もが日本のアニメ・マンガのタイトルを言う。私の予想を遥かに超えたムーブメントが世界では起きているのだと感じた。

ルック・イースト政策を実施し、日本から学んできたマハティール・モハマド元首相の言葉は日本びいきなところもあるだろうし、日本国内は経済や政治や原発など不安要素もぬぐえないけど、アジアが日本に期待し、憧れているのは本当だし、いつまでも自虐的に生きるべきでないよね。だから、日本はこうあるべきだ、こうなってほしいというビジョンを描くにはまだまだ知識が足りなくて、追いつけていない。だからもっと勉強しなきゃな、とも思った。

子、孫世代、もっと先まで日本人が持つ最強の札である「信頼」が続くよう、多くの人に繋がるよう、 日本人であることに誇りをもって、人にやさしく、感謝を忘れずに生活しようっと。他にもできることあるのかもしれないけど、まだ見つけれていないから、日本が嫌われるようなことは絶対にしないで生きることにする。日本食も綺麗なトイレもバス タブも、もちろん友達や家族も恋しいけど、日本を改めて好きになれるきっかけがあって本当に良かったな。本当に良かったな。



考えや思いを書くのをいつもためらってしまって、書くと長くなってしまう…。

最後まで読んでくれてありがとう。










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